絞り染めとは
「絞り」とは、生地を糸で強く括ることにより表現される技法であり、全加工工程が手作業によるものです。
手で括ることにより、一点一点形状は違います。
緻密な手作業によって表現されますので、同じ柄の出方は2つとありません。
これこそが「絞り」が価値ある逸品である所以なのです。
そしてその括った絞りを染めることで柄を表現する加工を「絞り染め」といいます。
熟練の職人が匠の技を駆使して染色を施しとておりますので、一点一点表情の違う、味わいのある仕上がりになっています。
生地に対して立体的に絞りを施すことにより、絞っていない部分には必然的にしわが発生します。
その状態での生地に手作業で染料をかけることにより、 絞りのない無地場にも筋や濃淡などの独特の効果が出てきます。
これこそプリントではない「絞り染め」だからこそ成せる技なのです。
絞りの部分は絞りを際立たせる染料が施され、
更に絞りのないところまでも表情が生まれるのが「絞り染め」の真髄といえましょう。